★閑話休題★アフタヌーンティーの小話
☆さて、1月6日のブリデコで、BKは参加者様をファッションショウへ
お誘いする王子として、「Brilliant Starを持つってどういうこと?」
「19世紀に流行した小鳥を飼う習慣と鳥かごとクリノリン」等について語った。
3月20日のブリデコ2では「ティーパーティー」について少々語るつもりだ。
最近は、多くのゴスロリブランドさんもよく主催しているティーパーティー。
むろんそれだけじゃなく、個人的にちょっと華やかに装ってお茶をしに行くことが
好きな子はたくさんいるだろう。
お洒落な喫茶店や紅茶専門店が経営する喫茶店でお茶をいただくことは、
とても気分が寛ぐ。
お茶そのものの楽しみだけでなく、家じゃ扱えないシルバーのティーポットや
茶器を愛でて、しばし日常から離れた優雅なひとときを味わうことも大きい。
皆大好きだよね。イギリス式アフタヌーンティー♪
そうしたお茶の習慣っていうのは、元祖を言えば中国。
日本には仏教伝来とともに8世紀に入ってきた。
ヨーロッパには15世紀、イギリスには実は最も遅く17世紀に伝わった。
お茶…いや、珍しい嗜好品(生活必需品でない)のほとんどがそうだけれど、
基本それを最初にたしなむのは王侯貴族で、庶民が手にするのはずっと後だ。
お茶も最初はヨーロッパ各国の宮廷に献上品の中でも超高級品として出回った。
イギリスはピューリタン革命で共和制を敷いていたため、
王政復古の1662年までお茶が入って来なかったんだ。
まあそれから色々あって、イギリスはインドから東南アジア、
そして中国と貿易をできるようになり、
そこでようやく、お茶がイギリスに広く普及したわけだ。
現在、皆がよく知っているイギリス式の「アフタヌーンティー」。
誰が始めたか知っているか?
名前は知らない子がいたとしても、多分誰でもその顔は知っている。
キリンビバレッジの「午後の紅茶」あのラベルについている女性だ。
アンナ・マリア・ベッドフォード公爵夫人。
彼女はヴィクトリア女王のお母さんの高級女官で、アフタヌーンティーを広めた人物。
キリンの午後の紅茶のこのラベルの人!
アンナ・マリア
こんな肖像画や…
こんな肖像画が残されている。黒髪だったんだな。
……顔違うように見えるぞ。
アンナマリアがアフタヌーンティーを開いていた
ウーバンアビー ベッドフォード公爵のマナー(荘園)ハウス。
英国紅茶好きでここを知らないとエセ
☆「アフタヌーンティー」は、ただ夕飯までの空腹を紛らわすための
有閑夫人のお茶ではなくて、きっちりとした社交の場であり、
お茶やティーセット、飾られる花のセンスはもとより、
主催した婦人の品格、知性まで試される場だった。
形式は全然違うが、そのサロンの精神性は茶道にも近いものだった。
アンナ・マリアは、知性、教養、センス、品格どれも秀でていた貴婦人で
彼女の主催するアフタヌーンティーはとても人気を博したらしい。
王侯貴族や上級貴族だけでなく、中産階級、そして一般市民にも普及するにつれ
だんだんカジュアルな形になっていったが、
アンナ・マリアの時代が最も尊ばれているのは、今も変わりがない。
こういうほんの小さなことを知るだけでも、
お茶の時間の気分が華やぐよね
お茶やティーカップのことも知ったらなおいっそう楽しいよ♪
☆そう、人はイメージを食べたり、身につけたりする生き物。
「ブリデコ」は夢とリアルの間にキラキラした橋を渡せるイベントにしたい。
ぜひ「なりたい自分」の姿になって参加してくれ。
あるいは「なりたい自分」の表現の手助けをしてくれる小物の一品を探しに
ファッションショウを見にきてほしい。
そして、BKライブはいつも人の心を扱った内容だ。今回は「愛」
出入りは自由の会場。何を求めるかも自由だよ。
1月6日の初回より内容を改善して、
より良くなった新しい形のイベントにぜひ皆参加してほしいな!
バビ